「疲れているのに眠れない…」不眠の原因とは?
「体は疲れているのに、なかなか眠れない……」
「布団に入ると、逆にいろいろ考えてしまう」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝早く目が覚めて、それから眠れない」
このような不眠のお悩みはありませんか?
眠れない日が続くと、朝起きてもスッキリしなかったり、日中に眠気やだるさを感じたりして、仕事や家事にも影響してしまいます。
「こんなに疲れているのに、どうして眠れないんだろう?」
そう感じている方も少なくありません。
不眠は、単純に「睡眠時間が足りない」という問題だけではありません。
ストレスや生活習慣、身体の緊張、自律神経の状態など、さまざまな要因が関係していることがあります。
今回は、不眠のタイプや原因、日常生活でできる対策について、そして鍼灸では不眠をどのように考えるのかについてお話しします。
不眠にはいくつかのタイプがあります
一言で「眠れない」といっても、その状態にはいくつかのタイプがあります。
1.寝つきが悪い「入眠困難」
布団に入ってからなかなか眠れないタイプです。
「眠らないといけない」と思えば思うほど目が冴えてしまい、時計を何度も確認してしまう方もいます。
2.夜中に目が覚める「中途覚醒」
一度眠りについたものの、夜中に何度も目が覚めてしまうタイプです。
目が覚めたあとに、なかなか再び眠れないこともあります。
3.朝早く目が覚める「早朝覚醒」
自分が起きたい時間よりも早く目が覚め、その後眠れなくなってしまうタイプです。
4.眠った感じがしない「熟眠障害」
睡眠時間は確保しているのに、
「朝起きても疲れが取れていない」
「寝たはずなのにスッキリしない」
というタイプです。
この場合は、睡眠時間だけではなく、睡眠の質について考える必要があります。
なぜ「疲れているのに眠れない」の?
不眠で悩んでいる方から、
「仕事でクタクタになるまで疲れているのに、夜になると眠れないんです」
というお話をよく聞きます。
実は、ここが大切なポイントです。
身体が疲れていることと、身体が「休める状態」になっていることは、必ずしも同じではありません。
例えば、
・仕事や人間関係で常に緊張している
・頭の中でいろいろなことを考えてしまう
・首や肩がガチガチに緊張している
・寝る直前までスマートフォンを見ている
・生活リズムが乱れている
このような状態が続いていると、身体は疲れているのに、なかなかリラックスできないことがあります。
つまり、
「疲れれば眠れる」だけでは解決しない不眠もある
ということです。
鍼灸では不眠をどう考えるのか?
ここからは、鍼灸師としての視点です。
鍼灸では、症状が出ている場所だけを見るのではなく、身体全体のバランスを確認することを大切にします。
不眠の場合も、
「眠れないから頭に鍼をする」
という単純な考え方だけではありません。
首・肩の緊張、呼吸、身体の疲労状態、お腹の状態、手足の冷えなど、全身を確認しながら、その方の状態に合わせて施術していきます。
自律神経の状態にも注目します
睡眠には、自律神経の働きも関係しています。
日中は活動し、夜になると徐々に身体が休息モードへ切り替わっていく。
この切り替えがスムーズにできれば、自然と眠りにつきやすくなります。
ところが、
「仕事が終わっても頭が仕事モード」
「布団に入ってからも考え事が止まらない」
「身体は疲れているのに、頭だけ冴えている」
という状態では、身体が休みに入りにくくなっている可能性があります。
そこで当院では、首や肩だけではなく、全身の緊張状態を確認しながら施術を行います。
鍼灸ではどんなツボを使うの?
不眠に対して使われるツボには、さまざまなものがあります。
代表的なものとして、
神門(しんもん)
手首にあるツボです。
心を落ち着かせる目的などで、鍼灸では昔から使用されてきたツボの一つです。
内関(ないかん)
前腕にあるツボです。
精神的な緊張や胸部・胃部の不快感など、さまざまな症状に用いられます。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにあるツボです。
頭部の緊張や精神的な不調などに対して用いられる代表的なツボの一つです。
印堂(いんどう)
眉間にあるツボです。
「考え事が多くて頭が休まらない」というような状態に対して、使われることがあります。
ただし、ここで大切なのは、
「不眠なら必ずこのツボ」ではない
ということです。
同じ「眠れない」という症状でも、身体の状態は人によって違います。
そのため当院では、症状だけで使用するツボを決めるのではなく、お身体を確認したうえで施術することを大切にしています。
東洋医学では「眠れない」をどう見る?
東洋医学では、不眠を単に「睡眠の問題」としてだけ考えるのではなく、身体のバランスが乱れた結果として捉えることがあります。
例えば、
「頭が冴えて眠れない」
「イライラして眠れない」
「疲れているのに眠れない」
「夜中に何度も目が覚める」
など、同じ不眠でも出ている症状は人によって違います。
そのため、
「不眠=このツボ」
と決めつけるのではなく、
「なぜ、この人は眠れなくなっているのか?」
という視点から身体を見ていきます。
当院では、こうした東洋医学的な考え方も取り入れながら、お一人おひとりのお身体を確認しています。
首・肩の緊張も確認します
不眠で悩んでいる方の中には、首や肩が非常に硬くなっている方もいます。
特に、
・デスクワークが長い
・スマートフォンを見る時間が長い
・食いしばりがある
・呼吸が浅く感じる
・常に身体に力が入っている
という方は、首や肩周辺の緊張が強くなっていることがあります。
当院では、このような身体の状態も確認しながら、鍼灸や整体を組み合わせて施術を行います。
当院の不眠への施術
当院では、
「眠れるようにするためだけの施術」ではなく、身体が休みやすい状態を作っていくこと
を大切にしています。
そのため、
①現在の睡眠状態
↓
②生活習慣やストレスなどの確認
↓
③首・肩を含めた全身の状態を確認
↓
④東洋医学的な身体の状態も確認
↓
⑤その方に合わせて鍼灸・整体を組み合わせる
というように、一人ひとりの状態を見ながら施術していきます。
「眠れない」という症状だけを追いかけるのではなく、
「なぜ身体が休めない状態になっているのか?」
を考えることが大切だと考えています。
自分でできる不眠対策
もちろん、施術だけでなく日常生活も大切です。
朝はできるだけ光を浴びる
朝起きたらカーテンを開けて、明るい光を浴びるようにしましょう。
寝る直前までスマートフォンを見ない
寝る前はできるだけ刺激を減らし、身体と頭を休ませる時間を作りましょう。
お風呂で身体を温める
眠る直前ではなく、寝る少し前にゆっくり入浴するのもおすすめです。
「寝なければ」と頑張りすぎない
「早く寝ないと明日が大変だ」と考えるほど、かえって緊張してしまうことがあります。
眠れないことに意識を集中しすぎないことも大切です。
よくある質問
Q.不眠だけでも鍼灸を受けられますか?
はい。
「眠れない」というお悩みで来院される方もいらっしゃいます。
ただし、不眠にはさまざまな原因がありますので、症状によっては医療機関への相談が必要な場合もあります。
Q.鍼をするとすぐ眠れるようになりますか?
一人ひとり身体の状態が違うため、「何回で必ず改善する」とは言えません。
現在の状態を確認しながら、身体が休みやすい状態を目指して施術していきます。
Q.薬を飲んでいますが、鍼灸を受けても大丈夫ですか?
服用している薬によっても異なります。
自己判断で薬を中止したり減らしたりせず、必要に応じて主治医や薬剤師にもご相談ください。
まとめ
不眠には、
・寝つきが悪い
・夜中に目が覚める
・朝早く目が覚める
・寝ても疲れが取れない
など、さまざまなタイプがあります。
そして、その原因も、
・ストレス
・生活リズム
・自律神経の状態
・身体の緊張
・痛みや不快感
など、人によってさまざまです。
だからこそ、
「眠れないから睡眠だけを見る」のではなく、「なぜ身体が休めないのか?」を考えることが大切です。
当院では、鍼灸・整体の両面からお身体を確認し、一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。
「疲れているのに眠れない」
「夜中に何度も目が覚める」
「寝てもスッキリしない」
「薬だけに頼るのではなく、身体の状態も見てほしい」
このようなお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。








